コロナの流行で働き方が変化し、テレワーク（在宅勤務）が定着しました。しかし自宅では集中できない、スペースもないなど悩みがある方は多いのではないでしょうか。そのためテレワークのためのリフォームを検討する方も増えています。この記事ではテレワークを快適にするには、どのようなリフォームをするのがよいのかについて解説します。
コロナ禍で増え、定着したテレワーク
コロナ流行前には、テレワーク（在宅勤務）を実施している企業は一部を除いて少ないものでした。しかし今では珍しいことではなくなりました。内閣府の調査によると、2022年6月時点でテレワークを実施していると答えた就業者の割合は東京都で50.6％、全国平均で30.6％にのぼります。
テレワーク（在宅勤務）を行う際の困りごと
在宅勤務の場合、家という生活の場で仕事をすることになります。家で仕事する人が、オフィスなど職場で仕事する時にはわからなかった不便な点、不満を感じることとしてあげられるのは次のような点です。
仕事をするスペースがない
在宅勤務を始めるとなっても、仕事をするスペースがない、取れないという方もいるかもしれません。自室や書斎がある場合はOKなものの、パソコンや資料を広げられないこともあるでしょう。リビングやダイニングテーブルで作業すると、他の目的で使うときには片付けなければならず、作業が中断されてしまいます。
またスペース面の問題に加え収納スペースがないため書類も散らかりがちで、必要なものを取り出すのに時間がかかるでしょう。コンセントが足りない、作業に適したデスク・椅子がないといった設備面での問題も考えられます。他には部屋が仕事用になっていないため、Web会議の際背景に自室が映るのが気になる、恥ずかしいと感じる人もいるのです。
生活音や騒音、話し声の問題
自宅で作業すると家族がいる場合には話し声が聞こえたり、話しかけられたり、Web会議や電話の声が家族に聞かれたりする可能性もあります。またテレビの音が聞こえる、家の外で工事があれば騒音が聞こえるケースもあるでしょう。
集中できない、オン・オフの切替が難しい
家族が仕事中に話しかけてきたり、家事を頼まれたりして仕事に集中できない状況になることもあります。ほかには自宅には会社と違い監視の目がないため、つい家にある漫画を読んでしまったり、動画を見てしまったりするかもしれません。
目に入ってしまうと完全に誘惑を断ち切るのは難しいと言わざるをえません。それ以外には通勤しない、就業時間がはっきりしないためオン・オフの切替ができない、区切りをつけにくいという面もあります。
快適なテレワークのためのリフォーム事例
テレワークを行ううえで生じるさまざまな困りごとを解決し、快適に行うために自宅のリフォームを考えているという方もいるでしょう。その際に決めておくことは個室スタイルにするのか、オープンなスペースを区切るスタイルにするのかです。
個室スタイルにする場合は寝室の一部や物置・納戸などを利用します。オープンなスペースを利用する場合は、リビングやキッチンなどの一角にデスクとパソコンを設置するなどです。または間仕切り壁やパーテーション・ロールスクリーン、引き戸といったもので区切りワークスペースを確保します。
よりプライベートな空間で集中して仕事したいのであれば、個室スタイルが向いているでしょう。家族の様子も気にかけながら仕事したい人には、オープンスペースを区切るスタイルが向いています。自分がどちらの方が仕事しやすいのかをよく考えてみましょう。
個室スタイルのリフォーム
物置や納戸・屋根裏など、長年使っていないものを収納してあるかもしれません。使いきれていないスペースがあるという場合は思い切って書斎、テレワーク用の部屋にしてしまうのも一手です。独立した空間であることから外部の音も気にならず、集中できるでしょう。ただし採光や換気、空調や電源が整備されていないことも多くあります。工事費がかさむこともあるため、注意は必要です。
オープンスペースを区切るスタイルのリフォーム
このスタイルのリフォームでもっとも簡単な方法は、リビングの一角にデスクとパソコンを置くやり方です。区切りを設置しなくても、これだけでワークスペースを作れます。もし在宅勤務の必要がなくなる場合でも簡単に元に戻せます。区切りがほしいという場合は、間仕切り壁などを使って区切るのがよいでしょう。
まとめ
コロナ禍の中でテレワーク、在宅勤務は珍しいものではなくなってきました。一方でテレワークならではの問題として仕事のためのスペースが確保できない、音の問題・集中できないといった不便さ、困りごとも発生しています。自宅でも快適にテレワークをするためには、リフォームがおすすめです。どういった環境であれば仕事しやすいのかを、じっくり考えてみましょう。
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