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換気のためのリフォームは何が大切なの?ポイントを詳しく解説

2023年03月20日
換気のためのリフォームは何が大切なの?ポイントを詳しく解説

新型コロナの感染拡大を受けて生活は大きく変わりました。マスクを普段つけることがない季節でもマスクをつけることが当たり前になり、対面でのつながりには消極的になっています。現在でもいまだ感染拡大が続いていますが、手洗いだけではなく、他の感染予防も同時に行うことが大切です。そこで今回は換気の大切さ、リフォームによる換気対策について解説します。

換気の方法にはどのようなものがある?

感染症の対策には、手洗いなどの予防の他にも換気が大切です。新型コロナによる感染が増加してから厚生労働省は、集団感染防止のために①換気の励行、②人の密度を下げる、③大声や近距離での会話を控える、という3つのことを推奨しています。実際に換気を行うことで空気中のウイルスを減らし、感染予防につながります。

リフォームによる換気の対応方法として、窓を変更する方法と換気のシステムを導入する方法があります。2003年以降の建築に関しては換気システムの導入が義務化されているので比較的新しい建築物にはすべて換気ができるようになっていますが、それ以前のものについては換気システムがない場合も多いでしょう。必要な換気頻度は0.5回/時となっており、24時間の換気システムの稼働が必要です。

住宅に使われる換気システムは「第一種換気システム」「第二種換気システム」「第三種換気システム」と窓による自然換気です。

第一種換気

第一種換気システムは2つの機械を向き合う形で設置し、一方が外から室内に給気を行いもう一方が室内の空気を外へ排気するシステムです。一定時間経過するタイミングで給気と排気を入れ替えることで室内の空気を入れ替えながら、冷暖房を利かせることができます。

第二種換気

第二種換気システムは、機械が外部からの給気を行い、換気扇から外への排気を自然な形で行う方法です。あまりこの方法は住宅に使われることはありません。

第三種換気

第三種換気システムは外からの給気を換気扇で自然に行い、外部への排気を機械が行うシステムです。他の換気システムに比べて消費電力が少なく、費用も安く抑えられることが多いために住宅用として普及が進んでいます。

自然換気

自然換気とは、中にいる人や機械からの熱などによって、暖められた空気が自然に排出される方法です。他にも窓を空けることによって得られる空力を利用し、換気を行う方法もあります。これらは電気を使っていないので省電力、省コストで換気を行えることが特徴です。しかし夏場には換気が起こりにくい部分がある上に、換気システムの導入が義務づけられたので、何かしらの換気システムについても考える必要があります。

換気における窓の大切さ

自然換気にも、そのほかの換気についても大切な要素を担う窓ですが、窓を変えることによって換気は変わってきます。

窓と一口に言っても開け方や場所によってさまざまで、その窓の種類によって換気の際の特徴にも違いが生まれます。換気を行う際に重要なのは窓を開けることだけでなく、対角線で空気の通り道を作ることです。対角線に空気の通り道を作ることによって中の空気の循環の無駄を減らし、効率的に換気を行うことが可能になります。

建築物の設計によっては片方に窓があるものの反対側には窓を設置できない設計になっていることもあります。一方向にのみ窓がある場合には、サーキュレーターや扇風機を使うことで空気の流れを作り出すことや、ドア自体に窓を取り付けることで対処しましょう。また、窓が高い位置にあることでより換気効率が良くなったりもします。

窓で換気を行う際のポイント

感染予防としての換気を行う際には注意したいポイントがいくつかあります。まず、機械換気を行う際には24時間換気の電源を落とさないこと、定期的に清掃を行うことが注意したいポイントです。これらを怠ってしまうと、換気能力の低下がおきるために感染リスクが拡大します。そのほかにもエアコンでは換気はできない点についても注意しましょう。

窓を使った自然換気を行う際には換気扇から遠い窓を開放することと、空気の通り道を確保することが大切です。サーキュレーターや扇風機を利用することで、空気の流れを確保することも有効になります。

換気を行うことによって感染予防を進めることも重要になりますが、室温を快適にすることも注意して取り組みたいものです。たとえば夏場に感染予防のために窓を空けることは有効的ではありますが、室温が上昇しますので熱中症のリスクが高まるという面もあります。エアコンでは換気の効果はないため、快適な室温の確保と十分な換気を両立するために、しっかりとした準備が必要になります。

換気に関する事例

内閣官房が公開している「保育所等及び高齢者福祉施設における換気・空調環境改善による感染リスクの低減に向けた既存事例集」においていくつか事例が紹介されています。その中で箕面市のデイサービスでの事例が紹介されていますので参考にしてみましょう。

当事例は感染への不安はあるものの、熱中症対策も必要となっている状況での既存事例です。換気機器の導入を行いながら、既存の窓や換気扇をより効果的に活用することによって改善を行っています。この事例のように現状の問題点を認識し、そこに対して必ずしもすべて機器に置き換えるのではなく、既存のものをうまく利用することによっても対応ができる場合があります。

まとめ

今回は換気について解説しました。新型コロナウイルスの感染拡大によって、とくに換気に対する意識が高まっています。新型コロナの感染予防のみではなく、他のウイルスなどの感染予防にもつながりますので、換気は積極的に行いましょう。そのためにはしっかりとした準備が大切になります。

「山口修建築設計事務所」では、感染対策リフォームについてもお客様の要望に沿ったご提案をさせていただいております。まずは現状の問題点からお気軽にご相談くださいませ。

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